石綿美香(Mika Ishiwata)先生によるPORTL②開催
2025年7月5日、6日の2日間に渡り、石綿美香さんによるPORTL②を開催いたしました。
前回PORTL①を受講された方々をメインに初めましての方もお久しぶりの方もワイワイと楽しく笑いの絶えない2日間となりました。
講師はもちろん、ALETTA Bird Trainingの石綿美香さんです。
PORTL(Portable Operant Research and Teaching Lab)とは行動分析(Applied Behavior Analysis, ABA)に基づくトレーニングと研究のための、ポータブルな実験・教育用ツールキット。2010年代後半、University of North Texas の行動分析学者 Jesús Rosales-Ruiz 博士と、動物トレーナー/研究者の Mary Hunter によってPORTLは開発されました。





言語コミュニケーションを持たない動物相手に、して欲しい行動をどう伝えるか、複雑に見える行動でも、行動を分割して考え、学習者にストレスが少なくエラーレスに進めてもらうためには、どんなプランが必要か、どんな行動を習得してもらう必要があるか、人間同士でPORTLゲームを通してじっくりと学びます。
「私が初めてPORTLを受けた時、ものすごい衝撃を受けました。トレーナーとしてなんと犬に甘えて行動を理解しようと強いていたんだろう?犬は人間側の意を汲み取ろうと困惑の中にいたに違いない。本当に今まで困らせて雑な教え方をしていてごめんなさい!と思ったものでした」
今回の石綿美香さんのPORTLでは、どの部分が動物たちを迷わせてしまっているのか、どこを見直したら、お互いにスムーズに行動を進められるのかについても「強化システム」についてじっくり学び、教材として提供された参加者と愛犬さんの動画を見ながら一緒にじっくりと考えたりしてとても楽しい時間となりました。
私も自身の犬との動画を提出して見てもらいました。実際に強化システムをつくりあげようとすると、結構難しくてハンドラーとして迷ったりうまくいかなかったり改善点もたくさん発見できました。動画に撮って客観的に見るってとても必要なことです。
実際のPORTLゲームでは、ティーチャー役、ラーナー役に分かれて出された課題に取り組みます。複雑に絡んだ行動に思えますが、言葉のサポートなく、クリッカーの音だけで相手に行動を教えていくためにはプラン作りが最も重要。
出されたお題に対して、ティーチャー役の人はどうやったらラーナー役の人がエラーレスに進められるか、最終行動を作るために、どの行動と、どの行動が必要かなど細かくトレーニングステップを組み立ててからスタートします。一番ここが難しいところです。途中でラーナーとティーチャー役が入れ替わることにも大きな意味がありました。ラーナー役の人が持っている行動レパートリーや、出やすい行動など、教えながらも観察しながらステップを細かく調整する必要があるからです。
ここから最終行動までどう変わっていくのか、見てみるのも面白いと思います!
ティーチャーが何を考え、最終的にどう行動を繋いでいくのか興味深いと思います。
キレイにプラン通りに行動を完成してくれたラーナー役の人に感謝です!同じお題で別のラーナーさんにも教えるのですが全く同じ方法ではうまくいかなかったりするのも、また大きな学びでした。
今回の2日間で、強化スケジュールの中身まではレクチャーが進みませんでしたので、また日を改めて石綿美香さんを講師としてお呼びする予定です。こうご期待!場所をかしてくださったDog Research Companyさん、アシスタントで入っていただいたDOG NOOK TRAINING &BEHAVIORさんも本当にありがとうございました!




