動物行動学の理論、応用行動分析学に基づいて、現在その犬がどんなことに困っていて、どんな結果を望んでいるのか観察します。その行動を起こさせている環境改善をアドバイスし、動物の福祉に則ったエンリッチメントの提供を奨めます。飼い主さんと話し合い、お互いにwinwinな関係づくりのために、どう対処していくかレクチャーいたします。
　「○○をやめて欲しい」「○○しないで欲しい」飼い主さんからよく聞く言葉です。しかし、その行動を禁止するだけでは、「じゃあ代わりにどうして欲しいのか？」ということを何も教えていまないことになります。具体的に、どうして欲しいのか、どんな行動を覚えてもらえば困った状態が解決されるのか、一緒に学んでいきましょう。

　「そうそう、それでいいんだよ。」「だめだよ、それは違うよ、イケナイよ。」と 何が正しくて何がいけないのか、わかりやすく誘導してワンちゃんに教えてあげた方が どれほどコミュニケーションしやすく、ワンちゃんにもストレスがかからずに教えてあげられることでしょう。

　犬は言葉で説明しても理解できない生き物です。 いかにワンちゃんに正しいことと悪いことをわかりやすく教えるか、これは飼い主さんのコミュニケーションの仕方にかかっています。フードやトリーツ、おもちゃを使って人もワンちゃんも楽しんでトレーニング すべきです。体罰での教育はお互いの信頼関係を壊し重大な副作用を起こしかねません。 トレーニングはお互いが楽しんでこそ、成果がでるものです。